1952' EL 腰上組み付け。

さて、前回の続きですが。
ゴイスシヘッド……もといパンヘッドの腰上を組み付けていきます。

前回の分解の記事で書き忘れていたのですが、
バルブスプリングが一箇所、フロントエキゾースト側の
アウタースプリングが折損していました。
フロント側が特に白煙を吹いていたので一番の原因はこれでしょう。
まあこれを交換するだけではその場しのぎの修理となってしまうので、
しっかりチェックしながら直していきます。
 ロッカー取り付けのスタッドボルトが一箇所浮いて来ていたので、
一度取り外し、
きちんと修正しておきました。
 バルブを交換し、シートカットとヘッド面研磨。
 摺り合わせをした後、光明丹であたりのチェック。
バルブ周りを組み付けていきます。
インテーク両側に付く筈のオイラー(右端)が元々付いていなかった為、
インテーク側のロッカーが異常磨耗していました。
この画像でいうと両端のメッキがかかった先っぽにパイプが付いている、
なんて事ない部品に見えますが意外と重要だったりします。
OHVエンジンを組み付けた状態で見てみると、
前後共エキゾーストに比べてインテーク側は高くりますよね。
パンはオイルラインの構造上、インテーク側にオイルが行きにくいので、
オイルの道案内が必要になります。それがオイラーの役割です。
それが無い事により、一番オイルが届きにくいロッカーアームがバルブを抑える箇所に
オイルがあまり潤滑しておらず、通常以上に磨耗していたと考えられます。
幸い使えない事はなかったので、研磨し直して再利用しました。

そしてパンカバーを組み付け、とりあえずヘッド周りは完成です。
 ピストンは特に磨耗もなかったので、カーボンをきれいに落とし、
リングのみ交換。
 シリンダーの磨耗やクリアランスも良さそうだったのでホーニングのみでいけました。
 あとは順に組み付けて行き、
完成です。





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